院長エッセイ集

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日帰り手術への思い

当院の手術は特別な場合を除き、全て日帰り手術を行っております。また1992年以来、“日帰り白内障手術”を全国に先駆け開始し、これまで他の眼科手術を含め2万件を超える症例数を施行して参りました。最近ではおおかた、白内障関連手術に対して“日帰り白内障手術”として全国的に多くの患者様に呼称され知られてきておるようです。日帰り手術開始当時、既にアメリカでは10数年前より白内障手術だけでなく、その他の眼科疾患手術においても日帰り手術が盛んに行われてきておりました。そういった点では、日本の眼科の日帰り手術における考え方は、事情はともあれかなり慎重過ぎだったのではないかと思われます。

最近では、緑内障その他の疾患においても国内のみならず東南アジアにおいても日帰り手術の考え方が急速に普及してきております。当然今後も更に安全かつ前進的な治療が国内を含め海外からも研究報告がなされ臨床活用されていくものと思われます。お気付きになられますように、日帰り手術の世界的流行普及の裏には、手術自体の安全性、手術侵襲の低減化、更には手術術式の発展などに、世界中の眼科関連研究者達の弛まぬ努力と研鑽が積み重ねられて参りました。お陰で、手術を受けられる患者様の精神的肉体的負担軽減はもちろんのこと、早期の社会復帰を目指して頂けるという大きな利点が得られるようにもなりました。これらの恩恵は我々治療者だけにとどまらず、手術を受けられる患者様方にも甚大なものであると信じて止みません。

以上を踏まえまして、我々スタッフ一同としましても、今後更なる研鑽を積み重ねより多くの患者様方に“期待され、望まれる医療”を推し進めて参りたいと存じます。 どうぞご理解の程、宜しくお願い致します。

(2009年9月)

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